立別(読み)たちわかる

精選版 日本国語大辞典 「立別」の意味・読み・例文・類語

たち‐わか・る【立別】

[1] 〘自ラ四〙 (「たち」は接頭語)
※俳諧・毛吹草(1638)六「立わかり鳴虫の音やこうろんぎ〈正章〉」
② 別々になる。また、区別がつく。
浮世草子傾城禁短気(1711)二「女男の両宗立わかって、各々座につかれて後」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒たちわかれる(立別)

たち‐わか・れる【立別】

〘自ラ下一〙 たちわか・る 〘自ラ下二〙 (「たち」は接頭語) 別れてゆく。別れ去る。たちわかる。たてわかる。
万葉(8C後)一四・三三七五「武蔵野小岫(をぐき)が雉(きぎし)多知和可礼(タチワカレ)去にし宵より夫(せ)ろに逢はなふよ
古今(905‐914)離別・三六五「立わかれいなばの山の峯におふる松としきかば今かへりこむ〈在原行平〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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