(読み)ソ

デジタル大辞泉 「粗」の意味・読み・例文・類語

そ【粗】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) [訓]あらい ほぼ
〈ソ〉
大ざっぱで念入りでない。いいかげん。「粗雑粗製粗末粗密粗野粗略精粗
物を勧めるとき謙遜を表す語。「粗品粗酒粗茶
あら〉「粗筋
難読粗目ざらめ

そ【粗/×麁】

[名・形動]
あらいこと。雑なこと。大まかなこと。また、そのさま。
表面の―なる物体に」〈寅彦・ルクレチウスと科学
粗末なこと。また、そのさま。
只管ひたすら服装の―なるを排して」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「粗」の意味・読み・例文・類語

そ【粗・麁・&JISEFEA;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. あらく、きめこまかでないこと。綿密でないさま。おおまかなさま。大ざっぱなさま。疎。
    1. [初出の実例]「或以為精、或以為麁」(出典:経国集(827)二〇・白猪広成対策文・策問)
    2. 「蘇明允・王介甫、麤(ソ)にして精ならず」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)四)
    3. 「但し麁なる道具は〈略〉是を研磨せしむ」(出典:日本風俗備考(1833)一八)
    4. [その他の文献]〔荀子‐正名〕
  3. 粗末なこと。劣悪なさま。
    1. [初出の実例]「七は蓋七升布ぞ。其麁を云ぞ」(出典:史記抄(1477)八)
    2. 「只管粧服の麁(ソ)なるを排して、之を野蛮となし」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八)
  4. おろそかなこと。ゆきとどかないさま。粗略。

あらら【粗】

  1. 〘 接頭語 〙 ( 「あらあら(粗粗)」の変化した語 ) 名詞の上に付いて、まばらなさまを表わす。「あらら松」「あらら松原」など。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「粗」の解説

あら【粗】

魚を調理したあとに残った頭・骨・内臓など。あら煮・うしお汁などに利用される。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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