素朴(読み)ソボク

デジタル大辞泉 「素朴」の意味・読み・例文・類語

そ‐ぼく【素朴/素×樸】

[名・形動]
自然のままに近く、あまり手の加えられていないこと。単純で発達していないこと。また、そのさま。「―な遊び」「―な漁法」「―な疑問
人の性質言動などが、素直で飾り気がないこと。また、そのさま。「―な人柄
[派生]そぼくさ[名]
[類語](1自然無為有るがままナチュラルもっともプレーン単純純粋シンプル純然純一至純純乎じゅんこ純正純良単一純化/(2純朴木訥質朴質実真率清楚質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか清貧実直実体じってい朴直篤実生一本まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直

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精選版 日本国語大辞典 「素朴」の意味・読み・例文・類語

そ‐ぼく【素朴・素樸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 人工を加えないで、自然のままであること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「黒白素朴は自然のすがた也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)五)
  3. 性質・言動・表現などが、ありのままで飾りけのないこと。また、そのさま。質朴。
    1. [初出の実例]「夫璞者朴也。玉之外素朴而中温潤、世人徒其外、不厥中」(出典空華集(1359‐68頃)一五・璞中説)
    2. 「裄(ゆき)の足ないのを着て太い手が武骨に出て居るので一見素朴(ソボク)らしくも見られるのであります」(出典:正直者(1903)〈国木田独歩〉)
    3. [その他の文献]〔漢書‐賈誼伝〕
  4. 考え方などが単純で、反省を経ていないこと。まだ組織的な研究が加えられていないこと。原始的であること。

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普及版 字通 「素朴」の読み・字形・画数・意味

【素朴】そぼく

素樸

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