デジタル大辞泉
「終」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つい つひ【終】
[1] 〘名〙 つまるところ。
究極。最後。また、
人生の終わりをいう。多く「ついの」の形で用いる。また、別に
上代から「ついに」の形が用いられている。→
ついに(終━)。
※
万葉(8C後)三・三四九「生ける者遂
(つひに)も死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくをあらな」
※
源氏(1001‐14頃)
梅枝「さるまじき事に心をつけて、人の名をも立て〈略〉つゐのほだしとなりける」
※
平家(13C前)一一「ただし御弟九郎大夫判官殿こそ、つゐの
御敵とは見えさせ給候へ」
お・う をふ【終】
[1] 〘自ハ下二〙 終わる。果てる。
※
書紀(720)持統称制元年正月(北野本訓)「誄
(しのひこと)畢
(ヲヘ)、
衆庶(もろもろ)発哀(みねたてまつ)る」
しゅう【終】
〘名〙
① おわること。おわり。また、いちばんあとのもの。最後。
おえ をへ【終】
〘名〙 (動詞「おえる(終)」の
連用形の
名詞化) おわること。きわみ。果て。
※万葉(8C後)一九・四一七四「春の裏(うち)の楽しき終(をへ)は梅の花手折り招(を)きつつ遊ぶにあるべし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報