綾綺殿(読み)リョウキデン

デジタル大辞泉 「綾綺殿」の意味・読み・例文・類語

りょうき‐でん【綾綺殿】

平安京内裏十七殿の一。仁寿殿じじゅうでんの東、宜陽殿の北にあり、内宴が行われた。
皇居内、宮中三殿後方にある殿舎天皇三殿神事を行うに当たり、斎戒更衣をする所。

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精選版 日本国語大辞典 「綾綺殿」の意味・読み・例文・類語

りょうき‐でん【綾綺殿】

  1. [ 一 ] 平安京内裏の殿舎の一つ。宜陽殿の北、仁寿殿の東、温明殿の西にあり、しばしば遷御があり、また、内宴が行なわれた。
  2. [ 二 ] 皇居内、宮中三殿(賢所皇霊殿神殿)の後方にある御殿。天皇が三殿参拝の時、斎戒・更衣などに使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「綾綺殿」の意味・わかりやすい解説

綾綺殿
りょうきでん

平安宮内裏(だいり)の殿舎の名。仁寿(じじゅう)殿の東、温明(うんめい)殿の西にある。檜皮葺(ひわだぶ)きで、南北九間、東西二間の母屋(もや)の四面に庇(ひさし)がある西向きの建物。天皇・院の一時的な居所となることがあった。正月の内宴(ないえん)のときには仁寿殿との間の西庭に舞台が設けられ、綾綺殿は、妓女(ぎじょ)の座となった。また温明殿との間の庭では、内待所御神楽(ないしどころみかぐら)が行われた。現在の皇居では宮中三殿の後方にあり、天皇の三殿参拝の際の更衣(こうい)などに使われている。

[吉田早苗]

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