緻密(読み)チミツ

デジタル大辞泉 「緻密」の意味・読み・例文・類語

ち‐みつ【緻密】

[名・形動]
布地・紙などのきめが細かいこと。また、そのさま。「特別にかせた緻密な紙」
細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないこと。また、そのさま。「緻密な仕事ぶり」「緻密に練り上げた計画」
[派生]ちみつさ[名]
[類語]綿密厳密精密細密詳密精巧巧緻精緻精妙精到細かいこまやか木目きめ細か細心細緻さいちしょう小さなちっちゃいちっぽけ低い小さめ矮小わいしょう寸足らずちんちくりん微小微細細か小振り小形小柄小作り小粒豆粒芥子けし群小最小小規模細細ほそぼそ零細ちんまりこぢんまりちまちまミニ繊細デリケートデリカシー神経質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「緻密」の意味・読み・例文・類語

ち‐みつ【緻密】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. きめがこまかいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「霹靂碪 方言雷斧石〈略〉性堅く、肌緻密にして、試金石のごとし」(出典:佐渡志(1804‐18)一五)
    2. 「あの肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける具合はどう見ても一個の美術品だ」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉四)
    3. [その他の文献]〔蘇轍‐光州開元寺記〕
  3. 細工がこまかくこみいっていること。丁寧なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Massiveness 緻密堅重なること」(出典:慶応再版英和対訳辞書(1867))
  4. こまかく、くわしいこと。ゆきとどいていること。精密で、すぐれていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「事々物々微細緻密の極にまで通達する有様は斯の如しと雖ども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
    2. [その他の文献]〔詩経箋‐大雅・仮楽〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「緻密」の読み・字形・画数・意味

【緻密】ちみつ

きめこまかい。ゆきとどく。〔太平御覧、七四二に引く東観漢記〕複、風多し。~多く帷帳を取り、東西完く窓を塞ぎ、皆緻密ならしむ。

字通「緻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

岩石学辞典 「緻密」の解説

緻密

非常に細粒岩石組織に用いる語で,各粒が小さすぎて肉眼で見ることができないもの[Hatch : 1888].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android