自棄(読み)じき

精選版 日本国語大辞典 「自棄」の意味・読み・例文・類語

じ‐き【自棄】

〘名〙 自分自身に失望してすてばちになること。やけをおこすこと。「自暴自棄」 〔文明本節用集(室町中)〕
収穫(1910)〈前田夕暮〉上「何物にか踏みにじられしあとに似て自棄の心のやるよしもなし」 〔孟子‐離婁・上〕

やけ【自棄】

〘名〙 ⇒やけ(焼)

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デジタル大辞泉 「自棄」の意味・読み・例文・類語

やけ【自棄】

[名・形動]《「焼け」と同語源》物事自分の思いどおりに運ばなくて、どうにでもなれという気持ちになり、思慮のない乱暴な振る舞いをすること。また、そのさま。やけくそ。自暴自棄。「自棄を起こす」「自棄調子で捨てぜりふをいう」
[類語]自暴自棄破れかぶれふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ無謀無鉄砲めくら滅法闇雲盲目的後先見ず向こう見ず命知らず無闇やたらみだり無性にむやみやたらめったやたらめった無下に後先なし無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいままデスパレート切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない桁違い過度すごくひどいはなはだこの上ないとても特別ことさらひたすら

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普及版 字通 「自棄」の読み・字形・画数・意味

【自棄】じき

自らみすてる。〔孟子、離婁上〕吾が身、仁に居り義に由る能はずとする、之れを自と謂ふ。

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