デジタル大辞泉 「艶」の意味・読み・例文・類語
えん【艶】[漢字項目]
〈エン〉
1 なまめかしい。色っぽい。「艶歌・
2 男女の情事に関すること。「艶書・艶聞」
〈つや〉「艶事/色艶」
[名のり]おお・もろ・よし
つや【艶】
2 なめらかで張りがあり美しいこと。「若々しい
3 おもしろみ。味わい。「芸に
4 異性間の情事に関すること。「
[類語]光沢・色つや・黒光り・底光り・艶やか・つるつる・てらてら・てかてか・艶めく・艶々しい
えん【艶】
1 あでやかで美しいこと。なまめかしいこと。また、そのさま。「
2 情趣に富むさま。美しく風情のあるさま。
「月隈なくさしあがりて、空のけしきも―なるに」〈源・藤袴〉
3 しゃれているさま。
「鈍色の紙の、いとかうばしう―なるに」〈源・澪標〉
4 思わせぶりなさま。
「いとこそ―に、われのみ世にはもののゆゑを知り、心深き、
5 中世の歌学や能楽における美的理念の一。感覚的な優美さ。優艶美。
「詞のやさしく―なるほか、心もおもかげも、いたくはなきなり」〈後鳥羽院御口伝〉