若夫(読み)もしそれ

精選版 日本国語大辞典 「若夫」の意味・読み・例文・類語

もし【若】 夫(それ)

文章冒頭にあって、事柄を説き起こしたり、改めて述べたりすることを示す。漢文訓読や訓読体の文章に用いる。そもそも。さて。
菅家文草(900頃)一・八月十五夜厳閤尚書授後漢書畢「若夫詘中扶一、天度之起可知」
② 「もし」を強めたいい方。
※大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)八「若し其(そレ)是ならば、必ず其の長たる所をば然(ゆる)す須し、如(モシ)(そレ)非ならば、理、其の短たる所を指す合し」

もし‐それ【若夫】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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