デジタル大辞泉
「若干」の意味・読み・例文・類語
そこ‐ば【若=干/幾=許】
[副]「そこばく」に同じ。
「神からや―貴き」〈万・三九八五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そこば‐く【若干・幾許】
- 〘 副詞 〙 ( 副詞「そこば」に副詞語尾「く」の付いたもの。名詞的に用いられる場合もある )
- ① 数量などを明らかにしないで、おおよそのところをいう語。いくらか。いくつか。
- [初出の実例]「爾許(ソコハク)」(出典:四分律行事鈔平安初期点(850頃))
- 「源氏殿上ゆるされて、御前にめして御覧ず。そこばく選ばれたる人々に劣らず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
- ② 数量の多いさま、程度のはなはだしいさまを表わす語。多く。たくさん。はなはだ。たいそう。
- [初出の実例]「そこばくの捧げ物を木の枝につけて」(出典:伊勢物語(10C前)七七)
- 「そこばく挑みつくし給へる人の、御かたち・有様を見給ふに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)
若干の語誌
( 1 )「そこば」に対する「そこばく」は「ここば」に対する「ここばく」の関係に等しい。
( 2 )平安時代には、数量の多いさまを表わす語として、「そこら」「ここら」が和文に用いられるのに対して、「そこばく」は「若干」等の訓読語として用いられた。和文では、「ここら」と「そこら」に「こ━そ」の指示領域に関係した使い分けが見られるが、訓読文では「そこばく」が専ら用いられ、多く「そこばくの」という形で連体修飾語となる。
( 3 )平安時代末から中世にかけては「ここら」「そこら」の用例数は次第に減るが、「そこばく」は引き続き用いられ、「そくばく」「そこそばく」といった形も生じた。
じゃっ‐かんジャク‥【若干】
- 〘 名詞 〙 ( 「干」を分解して「一」と「十」にし、一の若(ごと)く十の若しの意からという。副詞的にも用い、あまり多くはない数量や高くはない程度で、定まらない場合にいう ) いくらか。少しばかり。そこばく。若許(じゃっきょ)。
- [初出の実例]「何ぞ若干の財物を虜領せしめ」(出典:将門記(940頃か))
- 「野呂も〈略〉若干あをざめてゐました」(出典:ボロ家の春秋(1954)〈梅崎春生〉)
- [その他の文献]〔礼記‐曲礼〕
そくば‐く【若干・幾許】
- 〘 副詞 〙 ( 名詞的に用いられる場合もある ) =そこばく(若干)
- [初出の実例]「天国排開広庭皇子、即天皇位(あまつひつき)しろしめす。時年(みとし)若干(ソクハク)」(出典:日本書紀(720)欽明即位前(寛文版訓))
- 「廻りける勢に、後陣を破られて、寄手若干(ソクバク)討れにければ」(出典:太平記(14C後)八)
そこ‐ば【若干・幾許】
- 〘 副詞 〙 =そこばく(若干)
- [初出の実例]「はねかづら今する妹は無かりしをいづれの妹そ幾許(そこば)恋ひたる」(出典:万葉集(8C後)四・七〇六)
そこば‐こ【若干・幾許】
- 〘 副詞 〙 「そこばく(若干)」の変化した語。〔大般若経字抄(1032)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「若干」の読み・字形・画数・意味
【若干】じやくかん
いくらか。いくそばく。不定の数。〔礼記、曲礼下〕天子の年を問はれたるときは、對(こた)へて、之れを聞く、始めて衣を
して
干尺と曰ふ。字通「若」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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