荷用(読み)カヨウ

デジタル大辞泉 「荷用」の意味・読み・例文・類語

か‐よう【荷用/加用】

食事の際に配膳はいぜん給仕をすること。
「正月一日―しけるに」〈沙石集・二〉
室町時代幕府および諸大名家の職名配膳・給仕などの役。
[補説]「通う」を漢語めかした語か。

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精選版 日本国語大辞典 「荷用」の意味・読み・例文・類語

か‐よう【荷用・加用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かよう(通)」を漢語めかして名詞化したものか )
  2. 食事の際、配膳、給仕をすること。
    1. [初出の実例]「修業者ども、時非時(ときひじ)なんとさばくりてかよふしけるに」(出典:米沢本沙石集(1283)三)
  3. 室町時代の幕府および諸大名家の職名。陪膳(ばいぜん)、給仕の役をする者をいう。通衆(かよいしゅう)。荷用衆(かようしゅ)。〔花営三代記‐応安六年(1373)正月一二日〕
  4. 年貢労役などの負担を加徴すること。また、徴用された人夫のこと。〔大乗院寺社雑事記‐文明一一年(1479)一二月二三日〕

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