菖蒲の蔵人(読み)アヤメノクロウド

デジタル大辞泉 「菖蒲の蔵人」の意味・読み・例文・類語

あやめ‐の‐くろうど〔‐くらうど〕【菖蒲の人】

平安時代端午節会せちえに、糸所から献上したショウブヨモギなどの薬玉くすだまを、親王公卿に分けて配る女蔵人にょくろうど

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精選版 日本国語大辞典 「菖蒲の蔵人」の意味・読み・例文・類語

あやめ【菖蒲】 の 蔵人(くろうど)

  1. 平安時代、端午の節会(せちえ)に、糸所から献上したショウブ、ヨモギなどの薬玉(くすだま)を、親王や公卿(くぎょう)に分けて配る女蔵人(にょくろうど)
    1. [初出の実例]「五月の節のあやめのくら人。菖蒲(さうぶ)のかづら、〈略〉薬玉、親王(みこ)たち、上達部(かんだちめ)の立ち並み給へるに奉れる、いみじうなまめかし」(出典:枕草子(10C終)八九)

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