蝦蟇・蟇(読み)がま

精選版 日本国語大辞典 「蝦蟇・蟇」の意味・読み・例文・類語

がま【蝦蟇・蟇】

〘名〙
① (古くは「かま」) ヒキガエルの俗称。刺激を加えると乳白色の液を分泌し、これを原料としてがまの油を製する。また、中国の蝦蟇仙人や日本の自来也(じらいや)などの話に登場し、毒気を吐き、霧や雨を呼ぶものは、ヒキガエルの妖怪とされる。がまがえる。《季・夏》
※正法眼蔵(1231‐53)眼睛「いはくの金剛眼睛は、霖霪大雨なり、豁達大晴なり、蝦啼なり、蚯蚓鳴なり」 〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 「がまぐち(蝦蟇口)①」の略。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉三「天保銭文久銭をざくでがまへぶちこんで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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