複号(読み)フクゴウ

デジタル大辞泉 「複号」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ごう〔‐ガウ〕【複号】

正負を表す記号を合わせたもの。「±」「∓」の2種類があり、前者プラスマイナス後者マイナスプラスといい、等式などの略記に用いられる。→複号同順

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精選版 日本国語大辞典 「複号」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ごう ‥ガウ【複号】

〘名〙 正と負の符号を合わせた記号。「±」「」のこと。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「複号」の意味・わかりやすい解説

複号
ふくごう

正負を表す記号プラスとマイナスを並べて±または∓としたものを複号という。たとえば、±2は「+2と-2」の省略で、「x=a±b」は「x=a+b,x=a-b」の省略である。「x=a±bのときy=c∓d(複号同順)」は「x=a+bのときy=c-d,x=a-bのときy=c+d」を表す。未知数Xの測定値をx、xの確率誤差をε(イプシロン)とするとき、測定結果を、X=x±εと表すことがある。これは
  x-ε<X<x+ε
という不等式の省略記法である。

[竹内芳男]

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