見得を切る(読み)ミエヲキル

デジタル大辞泉 「見得を切る」の意味・読み・例文・類語

見得みえ・る

役者見得所作をする。
ことさらに自分の力を誇示するような態度言動をする。また、いい所を見せようと無理をする。「よし、私が全部引き受けたと―・る」「『それくらいのことは』と社長の前で―・った手前がある」
[類語]誇らか揚揚得得得意鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広いときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面得意顔勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる大見得を切る高ぶるいい気誇示見せつける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見得を切る」の意味・読み・例文・類語

みえ【見得】 を 切(き)

芝居で、役者が見得(みえ)③のしぐさをする。また、そのような型にはまった動作をする。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵モダーンを語る「日本人は昔から芝居気があり野次性があって、要でも無い事に見えを切ったり」
② 自分を誇示するような態度をとる。ことさらに外観を飾る。
※当世花詞粋仙人(1832)「人目つくるのを、みへきる」
家族会議(1935)〈横光利一〉「金など儲けるのは好かぬと見栄を切るよりも」

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