記述の基盤(読み)きじゅつのきばん(英語表記)basis of description

図書館情報学用語辞典 第5版 「記述の基盤」の解説

記述の基盤

『日本目録規則1987年版改訂3版』用語解説では,継続資料に限定した説明として,“書誌記述を作成する場合,そのよりどころとなる巻号.逐次刊行物では,通常,初号(本タイトルあるいは責任表示の重要な変化により新しい書誌的記録を作成した場合,変化後の最初の号),あるいは入手できた最初の号とする.なお,終刊したものを記述する場合,順序表示,形態に関する事項等を,終号または全体の巻号から補完する.更新資料では,出版開始年を除き,最新号とする”としている.この記述の基盤の考え方は,継続資料以外の資料についても必要とされ,より包括的には「書誌記述を作成する場合,そのよりどころとなる記述対象ないしはその部分」と定義されよう.総合目録などにおいては,個々の図書館が所蔵している記述対象の書誌的な同一性(版や刷の異同,形態的に2点以上からなり,その各部分に固有のタイトルを持たない単行資料における参照情報源の異同,またセットものなどの場合では巻号の異同)が問題となるため,記述の基盤を共通にしておく必要がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android