象ヶ森城跡(読み)ぞうがもりじようあと

日本歴史地名大系 「象ヶ森城跡」の解説

象ヶ森城跡
ぞうがもりじようあと

[現在地名]東予市旦之上

道前どうぜん平野の北西部、大明神だいみようじん川の右岸の象ヶ森山(一七二・三メートル)山頂にある城跡。上市かみいち村の観念かんねん寺の西方にあたる。山は遠くから見ると蝙蝠に似ているので地元ではこうもり山ともいう。

戦国時代の山城で、得能氏の分れの重見氏が代々いたが、元亀年中(一五七〇―七三)より櫛部出雲守兼氏、その子肥後守兼久に代わった。兼久は河野家十八将の一人であった。「河野分限録」「伊予温故録」によると、天正七年(一五七九)九月、新居にい郡金子城主の金子元宅が夜、城に不意打ちをかけた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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