車塚(読み)クルマヅカ

デジタル大辞泉 「車塚」の意味・読み・例文・類語

くるま‐づか【車塚】

前方後円墳の俗称。貴人が乗った車に見立てたものという。

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精選版 日本国語大辞典 「車塚」の意味・読み・例文・類語

くるま‐づか【車塚】

  1. 〘 名詞 〙 前方後円墳の呼称一つ。前方丘と後円丘を車の両輪にみたてたものとみられる。蒲生君平の「山陵志」では宮車御所車)をかたどった塚の意で、この名称を用いた。〔山陵志(1808)〕

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日本歴史地名大系 「車塚」の解説

車塚
くるまづか

[現在地名]八幡市八幡〈大芝・女郎花〉

八幡清水井やわたしみずい南端南北に通る町道が高野こうや街道となって町場を出てすぐの両側にある二基の古墳。東側を東車塚、西側を西車塚という。西車塚は男山南丘陵の東端部を利用して築造されているが、東車塚は平野部を占める。

西車塚は北面の前方後円墳で、全長一一五メートル、後円部径七〇メートル、後円部の高さ約八メートル。


車塚
くるまづか

[現在地名]亀岡市千歳町 出雲

出雲いずも西方、出雲神社より約六〇〇メートル行った田の中にある前方後円墳。前方部は北西に向き、墳上は全面芝草で覆われる。全長八〇メートル、後円部径二二メートル、高さ八メートル、前方部前縁の幅三〇メートルで、丹波地方最大の古墳である。発掘調査は行われていないが、実測により三段築成と考えられ、周囲の田地は一段低くなり、周濠の跡を思わせ、堀の地名が残る。

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