輔（読み）ホ

デジタル大辞泉

ほ【輔】［漢字項目］

［人名用漢字］　［音］ホ（慣）　［訓］たすける　すけ
１ そばに寄り添って助ける。「輔佐・輔助・輔弼ほひつ・輔翼／匡輔きょうほ」
２ ほお骨。「唇歯輔車」
[補説]「補」を代用字とすることがある。
［名のり］たすく・たすけ

つら‐がまち【^×輔／輔^＝車】

１ 上下のあごの骨。かまち。ほほ骨。〈名義抄〉
２ 顔のようす。顔つき。
「からめ捕って候と引き出す―、筋骨高く頰骨荒れ」〈浄・孕常盤〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かまち【&GI351C;・輔】

1. 〘 名詞 〙 ( 「かまち（框）」と同語源 )
2. ① ＝かばち（）①
   1. [初出の実例]「鬚髻、上栗兪反、毛也、倭云加末智乃比偈(カマチのひげ) 又花蘂之本也、髻髪也」(出典：新訳華厳経音義私記（794）)
3. ② ＝かばち（）②

かばち【&GI351C;・輔】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 頬骨からおとがいにかけての骨格。かまち。つらがまち。
   1. [初出の実例]「世尊の頷(カハチ)・臆并に身の上半は、威容広大なること師子王のごとし」(出典：彌勒上生経賛平安初期点（850頃）)
3. ② 車などの両側に付ける枠で、荷の落ちるのを防ぐもの。〔享和本新撰字鏡（898‐901頃）〕

輔の補助注記

語源として、( イ )カホフチ（顔縁）の約カフチの転じたものか〔大言海〕。( ロ )カホハツ（㒵極）の転で、ハはホフの反〔名言通〕などが挙げられる。

ほ【輔】

1. 〘 名詞 〙 たすけること。また、その人。〔新撰字鏡（898‐901頃）〕 〔詩経‐魯頌・閟宮〕

出典　精選版 日本国語大辞典