辟易(読み)ヘキエキ

デジタル大辞泉 「辟易」の意味・読み・例文・類語

へき‐えき【×辟易】

[名](スル)《道をあけて場所をかえる意から》
ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。「彼のわがままには辟易する」「毎日同じ料理ばかりで辟易する」
相手勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。
「敵一万余騎、其の勢ひに―して」〈太平記・一四〉
[類語]閉口降参参るうんざりげんなり飽き飽き懲り懲り飽きる倦む倦怠食傷退屈鼻に付くまっぴらぎゃふんお手上げ諦める思い切る断念観念往生諦念ていねん諦めギブアップくじける屈伏シャッポを脱ぐ途方に暮れる始末に負えない手に負えない手も足も出ないへこたれるまがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快うっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦るうるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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精選版 日本国語大辞典 「辟易」の意味・読み・例文・類語

へき‐えき【辟易】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 路を辟(さ)けて所を易(か)えるの意 ) 相手をおそれ、みちをあけて立ちのくこと。おそれて逃げ去ること。
    1. [初出の実例]「人馬倶以辟易。爰知其力不敵也」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. 「其の徐に山を度るも百獣皆辟易し」(出典:小学読本(1884)〈若林虎三郎〉四)
    3. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕
  3. 勢いにおされて、たじろぐこと。しりごみすること。
    1. [初出の実例]「山徒是を見て、其勢にや辟易(ヘキエキ)しけん」(出典:太平記(14C後)八)
    2. [その他の文献]〔旧五代史‐李存孝伝〕
  4. 対応のしようがなくて困ること。手がつけられずいやになること。うんざりすること。閉口すること。
    1. [初出の実例]「はだかにされてはたまらぬと、大きにへきゑきし」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)

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普及版 字通 「辟易」の読み・字形・画数・意味

【辟易】へきえき

狂疾。また、しりごみ。〔史記、項羽紀〕赤泉侯~項王をふ。項王、目を瞋(いか)らせて之れをす。赤泉侯人馬(とも)にき、辟易すること數里。

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