逆さ・倒さ(読み)さかさ

精選版 日本国語大辞典 「逆さ・倒さ」の意味・読み・例文・類語

さか‐さ【逆さ・倒さ】

〘名〙 (形動) (「さかさま(逆様)」の略)
文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初「猫は〈略〉くらやみで毛を逆(サカ)さに撫ると、火の出る性がある故」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「自分の勝手な時は人を逆さにしたり、頭へ袋をかぶせたり」
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉一〇月暦「難有(ありがた)いことには逆(サカ)さを見ることがない、即ち子に先(さきだ)って死なれるやうなことがないと云ふので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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