デジタル大辞泉 「通書」の意味・読み・例文・類語 つうしょ【通書】 中国の儒書。1巻。宋の周敦頤しゅうとんい撰。原書名は「易通」。宇宙生成の原理を説く「太極図説」に対し、その応用を説く。原本は伝わらず、朱子の編定本が現存。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「通書」の意味・読み・例文・類語 つうしょ【通書】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 手紙。[初出の実例]「推参慮外をかへりみず、度々の通書を送る」(出典:俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論)[ 2 ] 中国の儒家書。一巻。北宋の周敦頤(しゅうとんい)撰。旧称「易通」。哲学・倫理上の問題事項を解釈、「太極図説」の理論の応用を示したもの。誠・聖・道などを主題とした四〇編から成り、易経・書経・礼記・孟子などの思想を取り入れている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「通書」の意味・わかりやすい解説 通書つうしょTong-shu 中国,宋の周敦頤 (しゅうとんい) の著。1巻。成立年未詳。その著『太極図説』に基づく道徳実践論というべきもので,『易経』と『中庸』との教義を融合して,「太極」の本質を『中庸』の「誠」とし,人は静寂な虚心の内省によって,至誠で,物事の最初の幾 (きざし) によってその結末を見通し,行動を誤らない神明知をそなえた聖人となるべきことを説く。宋学に大きな影響を与えた。朱子にその注釈書『通書解』がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by