デジタル大辞泉
「速やか」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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すみ‐やか【速やか】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 ) はやいさま。時間をおかないさま。
- [初出の実例]「急(スミヤカ)に底根(そこつね)の国に適(い)ねといふ」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
- 「このぬさのちるかたに、みふねすみやかにこがしめたまへ」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月二六日)
速やかの語誌
( 1 )形容詞「すむやけし」のケ(乙類)が音変化してカとなったもの。奈良時代には、もっぱら「すむやけく」の例ばかりであって、「すみやかに」は見えない。
( 2 )中古になって、漢文訓読体に多く用いられ、和歌・物語・日記などの仮名文学作品の「とく(疾)」「はやく」などと位相的対立を示すようになる。原則として、命令表現を伴い、日常会話レベルで用いられた。
( 3 )漢文訓読の世界では用法が広がって、述部・連体修飾部などに使用する用法も現われ、「すみやかなり」が成立した。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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