過去(読み)カコ

デジタル大辞泉 「過去」の意味・読み・例文・類語

か‐こ〔クワ‐〕【過去】

1 現在より以前の時。過ぎ去った時。昔。「過去を振り返る」
2 好ましくない経歴・前歴。「過去を清算する」
3 仏語。三世さんぜの一。この世に生まれる前の世。前世。過去世。
4 文法で、ある時点(一般には現在)よりも以前の動作・状態を表す言い方。動詞の連用形に、文語では助動詞「き」「けり」、口語では助動詞「た」などを付けて言い表す。なお、英語などでは動詞の時制の一とする。
[類語](1)いにしえ・往時・当時・昔・往年・旧時・一昔・昔年・往日・昔日・昔時・往昔・往古・古昔・在りし日・以前・曽かつて・古く・その上かみ・前前・かねて・かねがね・何時か・既往・これまで・従来・従前・来こし方・先年・当年・一時・一頃・その節・先に・古来・あらかじめ・前以て・年来・旧来・在来・その昔・太古・千古・大昔(2)経歴・前歴・略歴・学歴・職歴・履歴・病歴・閲歴・素性・生い立ち・育ち

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精選版 日本国語大辞典 「過去」の意味・読み・例文・類語

か‐こクヮ‥【過去】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 仏語。三世(さんぜ)の一つ。前世。過去世。
    1. [初出の実例]「我犯二何罪一遭二此重疾一謂下未レ知二過去所レ造之罪若是現前所レ犯之過一無レ犯二罪過一河獲二此病一乎上」(出典:万葉集(8C後)五・沈痾自哀文)
    2. [その他の文献]〔六十華厳経‐六〕
  3. ② ( ━する ) 通り過ぎていなくなること。また、死ぬこと。
    1. [初出の実例]「別当俄に悪瘡出来て終(つい)に過去(クハコ)してんげり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)三)
  4. ③ 過ぎ去った時。昔。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「ロシアの過古の運動が将来に期待すべき理想的方法と同一なりと云ひ得べきか」(出典:平民新聞‐明治四〇年(1907)二月一六日・運動方針に就て〈竹内余所次郎〉)
  5. ④ 過ぎた昔の経歴。
    1. [初出の実例]「江美子は自分の短い過去を振り返ると」(出典:痩せた花嫁(1925)〈今東光〉)
  6. ⑤ 文法で、過ぎ去った動作や状態を表わす語法。
    1. [初出の実例]「惣而しは過去のし、未来のし、現在のしとて此等也」(出典:密伝抄(1455頃か))

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普及版 字通 「過去」の読み・字形・画数・意味

【過去】かこ

以前。

字通「過」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の過去の言及

【時間】より

…例えば,私は〈今〉,外の世界を見,聴き,感じている。それは〈過去〉につながり,また〈未来〉につながる。そうした人間と世界の接点に示される〈今〉〈過去〉〈未来〉の三つの様態を貫くものが時間である,と定義することもできよう。…

【時制】より

…日本語で〈時称〉あるいは〈テンス〉とも呼ばれる。伝統文法では,話者の発話の時点を基準にしてそれを現在とし,前後を過去および未来とするシステムがたてられた。英語でjumped―jump―will(shall) jumpを過去形―現在形―未来形と呼ぶのもそれにならったものである。…

※「過去」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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