遺音（読み）いおん

精選版 日本国語大辞典

い‐おん ヰ‥【遺音】

〘名〙

① この世に残した故人のことば。

※菟玖波集（1356）上「美誉後世に垂るといへども佳句遺音を伝へず」 〔潘岳‐悼亡詩〕

② 音楽など音が絶えた後、なお、余波として残る響き。余音(よいん)。〔礼記‐楽記〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【遺音】い（ゐ）いん

余韻。〔礼記、楽記〕の瑟は、朱弦ありて越(そくわっ)（ゆるやか）に、壹倡して三するは、るなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」