重曹水(読み)じゅうそうすい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「重曹水」の意味・わかりやすい解説

重曹水
じゅうそうすい

炭酸水素ナトリウム水溶液。内用では苦味チンキと配合した苦味重曹水があり、日本薬局方に収載されている。処方は炭酸水素ナトリウム3グラム、苦味チンキ2ミリリットル、精製水を加えて100ミリリットルとする。胃酸過多胃カタル食欲不振などに用いる。外用では、うがいに1~2%水溶液が、吸入剤として粘液喀痰(かくたん)の溶解を目的に0.5~2%水溶液が用いられる。また、鼻腔(びくう)、腟(ちつ)洗浄浣腸(かんちょう)には1~4%水溶液が用いられ、点耳液として耳垢栓塞(じこうせんそく)の軟化に用いられる。炭酸水素ナトリウム1グラム、グリセリン5グラム、滅菌精製水15ミリリットルを配合したていねい水(耳垢水)がある。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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