俗念(読み)ゾクネン

デジタル大辞泉 「俗念」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐ねん【俗念】

俗事にとらわれる心。名誉や利益などを得たいと思う心。「俗念を去る」
[類語]雑念邪念雑感余念妄念妄想誇大妄想被害妄想強迫観念断想随想随感偶感寸感

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精選版 日本国語大辞典 「俗念」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐ねん【俗念】

  1. 〘 名詞 〙 世間一般の雑事に関する思い。名誉や利益を得たいと思う心。俗慮。
    1. [初出の実例]「世縁俗念(ソクネン)をうすくして、風月にうそぶきて」(出典:米沢本沙石集(1283)五本)
    2. 「悟道の後、何事も意の如くに出来ん事はないが、只夢の中では俗念が出て困ると」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉三)
    3. [その他の文献]〔白居易‐翫松竹詩〕

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普及版 字通 「俗念」の読み・字形・画数・意味

【俗念】ぞくねん

俗情

字通「俗」の項目を見る

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