長坂越(読み)ながさかごえ

日本歴史地名大系 「長坂越」の解説

長坂越
ながさかごえ

鷹ヶ峰たかがみねから杉坂すぎさかに至る約四キロの山道丹波たんばに通じる。「山州名跡志」に「長坂坂ノ名、在鷹峯西北半里許、坂路行程二十町許、此ノ坂ヲ経テ、北ハ丹波ニ到ル、但シ是ヲ北丹波ト云フ、彼国山国ニ出ヅ、当国ノ内ハ、小野・東河内・西河内・真弓細川・宮辻等ノ民村ニ到ル、宮辻ハ、丹波山城ノ堺也」とある。

鷹峯千束せんぞくから八幡はちまん谷・石拾いしひろいを経て堂ノ庭に出るのが旧道で、明治二三年(一八九〇)、その東に新道が開かれた。現在旧道を利用することは少ないが、旧道は山国やまぐに路とも称される。また「太平記」巻一七には延元元年(一三三六)六月、足利尊氏を攻める官軍の動きについて「北丹波道へハ、大覚寺ノ宮ヲ大将トシ奉テ、額田左馬助ヲ被遣。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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