陰日向(読み)カゲヒナタ

デジタル大辞泉 「陰日向」の意味・読み・例文・類語

かげ‐ひなた【陰日向】

日の当たらない所と日の当たる所。
人の見ている所と見ていない所とで言動が変わること。「陰日向なく働く」
表に出たり裏にまわったりすること。「陰日向になって助ける」
[類語]裏表表裏反対背中合わせ裏腹面従腹背

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陰日向」の意味・読み・例文・類語

かげ‐ひなた【陰日向】

〘名〙
日陰ひなた日光の差さない所と、日光の差している所。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 他人の見ているところと見ていないところとで、言行を違えること。
※日葡辞書(1603‐04)「Caguefinatano(カゲヒナタノ) アル ヒトヂャ」
③ 陰になり、ひなたになり、かばうこと。その人がいる所ででも、いない所ででもいろいろと援助し、保護してやること。
※浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)二「陰日向(カゲヒナタ)になる程の気骨は折ってやられても、さのみ人は叱るまい」
④ (「かげ」はあの世、「ひなた」はこの世の意から) 人間の霊魂現世来世との間にさまよう魂。
読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺「もし世にあらばこの春は、年は十二になるべきに、この世あの世とわくことなき、わが身二つの鬼神(カゲヒナタ)、霊(りょう)あるものは八重山の、霞の外もしるといへど、なほ知りがたきわが子の存亡

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