デジタル大辞泉 「雪洞」の意味・読み・例文・類語
ぼんぼり【雪=洞】
2 茶炉などに用いる、紙張りのおおい。せっとう。
3 近世の宮廷使用の扇で、中啓より上部の外側の開きがやや狭いもの。
4 耳の
[類語]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
灯火具の一種。〈ぼんぼり〉は〈ほんのり〉の語の転訛で,灯火を紙や布の火袋(ほぶくろ)でおおい,火影のほのかにすいてさだかならぬをいったという。〈ぼんぼり〉は,はじめ広く灯火,茶炉(さろ)などに取りつけたおおいのことであったが,ついで小型の行灯(あんどん)をいうようになり,後にはもっぱら紙・布などをはった火袋を取りつけた手燭(てしよく)または燭台を呼ぶようになった。手燭や燭台はろうそくを用いる灯火具で,普通には灯台のように裸火をとぼしたが,その炎が風のためにゆり動かされ,吹き消されたりするのを防ぎ,かつ失火のわざわいを避けるために,行灯のようにこれに火袋を取りつけた〈ぼんぼり〉が考案された。〈ぼんぼり〉の火袋には,ふつう口のひらいた六角筒のものが用いられたが,また円筒形,ナツメ形,ミカン形のものなども行われた。〈ぼんぼり〉の手燭はもっぱら臨時の手元・足元の照明に利用され,〈ぼんぼり〉の燭台は常夜灯として座敷などにすえおかれた。今でも3月の雛祭の飾段や園遊会の会場などに装飾灯として用いられている。
執筆者:宮本 馨太郎
一般には雪の洞穴(ほらあな)をさすが,雪の洞穴を生活や登山活動などに利用することもいう。世界の多雪地では冬期の貯蔵庫など各種の用途に利用され,日本の東北地方の〈かまくら〉もこの一つと考えられる。登山用に利用して成功したのは,1929年ドイツ隊のヒマラヤ・カンチェンジュンガ登山が最初で,以後,雪中露営の方法として活用されるようになった。近年では,雪洞を利用するとテントなしで装備も軽量で行動できるので,積極的に前進基地として利用する登山計画もたてられるようになっている。雪洞は積雪が多い雪の斜面に穴を掘るわけだが,雪崩の危険や風向などに対する判断,天井の沈下による埋没などを考えながら数人の生活空間をつくり出す必要があり,労働量も大きく,かなりの技術を要する。洞内は外気より4~5℃暖かいが,炊事などによる酸素の消費などもあり,洞穴の換気にはとくに注意しなければならない。雪面の傾斜や雪質により各種の形態がある。
執筆者:徳久 球雄
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