露骨(読み)ろこつ

精選版 日本国語大辞典 「露骨」の意味・読み・例文・類語

ろ‐こつ【露骨】

〘名〙
① 戦死して骨を戦場にさらすこと。〔晉書‐成都王穎伝〕
② (形動) むき出しなこと。欲望など、あまりあからさまに表わすべきでないとされるものを、飾ったり隠したりしないでそのまま表わすこと。また、そのさま。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉八「さう露骨に云ふと、意味もない事になるが」 〔文心雕龍檄移

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「露骨」の意味・読み・例文・類語

ろ‐こつ【露骨】

[名・形動]《骨をさらす意》感情などを隠さずに、ありのまま外に表すこと。また、そのさま。むきだし。あらわ。「不機嫌を露骨に顔に出す」「露骨干渉」「露骨描写
[派生]ろこつさ[名]
[類語]あらわあからさまむきだしざっくばらん開けっ広げ開けっ放し明け透け単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的ずけずけ大っぴら赤裸赤裸裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランク歯にきぬ着せぬ露出裸出丸出し露呈漏洩ろうえい漏れる漏洩ろうせつ・漏れ出る・漏らす漏出リーク露見発覚ばらすばれる暴露暴く暴き立てる直接的ちょくじかじか直接じきじきストレートダイレクトぽんぽん口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「露骨」の読み・字形・画数・意味

【露骨】ろこつ

あらわにする。〔文心雕竜、檄移〕、雕(てうしよく)せず、辭切にして事らかなり。~然れども辭を抗(あ)げて(きん)(悪事)を書し、然(けうぜん)として骨を露(あら)はす。

字通「露」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android