普及版 字通 「飛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
飛
常用漢字 9画
[字訓] とぶ・あがる・はやい
[説文解字]
[字形] 象形
鳥の飛ぶ形に象る。〔説文〕十一下に「鳥(と)ぶなり」、また(しよ)字条四上に「飛び擧がるなり」とあり、飛は羽を張って飛ぶ形。〔石鼓文〕の字は(かん)に従っており、(かん)の意を加えたものであろう。すべて高飛するもの、迅速・急速の意があり、飛雲・飛閣・飛檄のようにいう。字はまた蜚(ひ)に作る。
[訓義]
1. とぶ、かける、はねる。
2. あがる、こえる。
3. はやい、とばす。
4. はなれる、ながれる、ちる、さる。
5. たかい、そびえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕飛 トブ
[部首]
〔説文〕に(翼)の字をまた飛異に従う形に作る。すなわちの籀文(ちゆうぶん)である。(翻)(ほん)をまた飜に作るのと同じ。
[声系]
〔説文〕に飛声の字一字。馬部十上にがあり、「馬の足なり」とみえる。
[語系]
飛・蜚piuiは同声。蜚はいなむしをいう字であるが、通用する。また(ひよう)・驫(ひゆう)は犬や馬が群れをなして疾走する意、piはそれを風に施していう。漂うような状態を票・漂・飄phi、piといい、中より噴出する勢いを・biunという。緩急に従って、音のとりかたを異にするが、音を以ていえば、飛は飛翔のようにゆるく飛ぶ状態をいう語であろう。
[熟語]
飛宇▶・飛雲▶・飛駅▶・飛鳶▶・飛檐▶・飛簷▶・飛下▶・飛華▶・飛禍▶・飛霞▶・飛花▶・飛蛾▶・飛駕▶・飛蓋▶・飛閣▶・飛▶・飛▶・飛丸▶・飛騎▶・飛旗▶・飛橋▶・飛響▶・飛鏡▶・飛禽▶・飛檄▶・飛剣▶・飛軒▶・飛騫▶・飛言▶・飛語▶・飛紅▶・飛光▶・飛蝗▶・飛轂▶・飛灑▶・飛札▶・飛桟▶・飛散▶・飛矢▶・飛耳▶・飛錫▶・飛舟▶・飛書▶・飛絮▶・飛昇▶・飛将▶・飛翔▶・飛衝▶・飛章▶・飛觴▶・飛詔▶・飛上▶・飛神▶・飛星▶・飛石▶・飛雪▶・飛泉▶・飛仙▶・飛銭▶・飛▶・飛走▶・飛淙▶・飛漱▶・飛▶・飛霜▶・飛鏃▶・飛湍▶・飛丹▶・飛弾▶・飛馳▶・飛鳥▶・飛超▶・飛跳▶・飛沈▶・飛▶・飛電▶・飛伝▶・飛殿▶・飛▶・飛奴▶・飛騰▶・飛棟▶・飛動▶・飛▶・飛遯▶・飛馬▶・飛白▶・飛帛▶・飛瀑▶・飛幕▶・飛翻▶・飛輓▶・飛筆▶・飛▶・飛浮▶・飛舞▶・飛風▶・飛文▶・飛片▶・飛変▶・飛弁▶・飛鞭▶・飛歩▶・飛▶・飛放▶・飛報▶・飛矛▶・飛▶・飛謗▶・飛奔▶・飛沫▶・飛躍▶・飛誉▶・飛踊▶・飛▶・飛鷹▶・飛揚▶・飛翼▶・飛来▶・飛流▶・飛溜▶・飛閭▶・飛竜▶・飛梁▶・飛輪▶・飛廉▶・飛廬▶・飛艫▶・飛楼▶
[下接語]
逸飛・雨飛・雲飛・飛・遠飛・横飛・飛・帰飛・群飛・軽飛・孤飛・顧飛・高飛・鴻飛・仙飛・双飛・怒飛・騰飛・卑飛・奮飛・翻飛・雄飛・遥飛・竜飛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報