1人別枠方式(読み)ひとりべつわくほうしき

共同通信ニュース用語解説 「1人別枠方式」の解説

1人別枠方式

衆院小選挙区の議席を47都道府県にまず1議席ずつ割り振り、残りの議席を人口比例で配分する仕組み。1994年の小選挙区比例代表並立制導入に伴い、人口比だけで配分すると議席が減る過疎地への配慮などの目的で採用された。人口の少ない県の配分割合が結果的に高くなり、格差の原因となる。定数を「0増5減」する2012年の選挙制度改革関連法成立で、別枠方式の規定は条文上からは削除された。しかし、5減の対象となった5県以外では、別枠方式の配分が続いており、温存されているとの批判が強い。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「1人別枠方式」の意味・わかりやすい解説

1人別枠方式
ひとりべつわくほうしき

人口比例選挙

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android