G(読み)じー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「G」の意味・わかりやすい解説

G
じー

英語アルファベットの第7字。セム文字のジメルおよびギリシア文字のガンマΓを起源としているが、エトルリア語に取り入れられて、g音とk音を表す文字Cとして用いられていた。しかしラテン語では両者区別が必要となったため、Cの下の曲線部分に短い線が加えられ、Gがつくられた。小文字gは、アンシャル体および草書体によるGの変形である。音楽ではト音、ドレミ唱法のソを表し、ハ長調の第5音を示す。GはGrandの省略形として、アメリカの俗語では1000ドルを意味し、物理では重力定数航空力学では重力の加速度を表す。またgは単位としてグラム、ゲージ、文法用語で性あるいは属格などを表すほか、中世ローマ数字では400を示した。

[斎藤公一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「G」の意味・わかりやすい解説

g
ジー

発射時のロケットなどに加わる大きい加速度を表す慣用単位で,宇宙医学宇宙工学で用いられる。地上での重力加速度 g≒9.8m/s2を単位として,その倍数で加わる加速度を表す。たとえば,水泳高飛び込みの際に加わる加速度は 1g人体が耐えられる加速度の限度は 5~6g,またジェット戦闘機は 10g 程度,ミサイルは 60g 程度の加速度に耐える。

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