柱,梁などの構造用,基礎杭用などに使用されるH字形断面をもつ形鋼(形材)。熱間において,連続鋳造あるいはブルーム(大鋼片)の分塊圧延によって製造されたH形断面の粗形鋼を,粗圧延工程→中間仕上圧延工程→仕上圧延工程(全圧延回数は20パス前後)で成形して製作される。また,1980年代に入ってからは,連続鋳造によるスラブ(大型偏平鋼片)を直接粗圧延工程に装入して製造する技術も開発され,原材料面での生産コストの低減と省エネルギーに非常に寄与することとなった。
H形鋼は,H字形断面の2本の立棒にあたるフランジと横棒にあたるウェブからなる。圧延中にフランジ部の延伸量とウェブのそれとの間のバランスがくずれたり,フランジとウェブの冷却状況と圧延状況とのバランスがくずれると,ウェブに波が生じたり,ウェブの肉厚が規格値を割るなどのトラブルが生じる。これらの条件の調整をして寸法精度のよい形状の優れたH形鋼を製造することが,圧延および冷却技術の課題である。
執筆者:木原 諄二
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