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トルコの小アジア半島北岸、黒海に臨む港湾都市。サムスン県の県都。人口36万3180(2000)。クズル・ウルマク川とイェシル・ウルマク川がつくる二つの三角州に挟まれた湾奥に位置する。周辺はタバコ、野菜、果実などを産する豊かな農村地帯で、これらの農産物を集散するほか、化学肥料・たばこ工業がある。海上・道路・鉄道交通の要衝でもあり、商業活動も盛んで、例年8月には内国見本市が開かれる。空港も所在する。
紀元前7世紀のギリシア人の植民市アミススに起源し、ポントゥス王国、ローマ帝国などに領有された。12世紀にはセルジューク帝国、1419年からはオスマン帝国の支配下に入った。1919年5月19日には、イスタンブールから海路ケマル・アタチュルクがこの地に上陸し、共和国樹立へ向けての活動を開始した。市内の広場にはその史実を象徴する馬上のケマル・アタチュルクの銅像がある。
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