ディスカウントストア(英語表記)discount store

翻訳|discount store

デジタル大辞泉 「ディスカウントストア」の意味・読み・例文・類語

ディスカウント‐ストア(discount store)

ディスカウントショップ」に同じ。DS

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精選版 日本国語大辞典 「ディスカウントストア」の意味・読み・例文・類語

ディスカウント‐ストア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] discount store ) =ディスカウントショップ価格破壊(1979)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ディスカウントストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア
discount store

第2次大戦後のアメリカで急速に普及した小売形態の日本での呼称で,アメリカではディスカウント・ハウスロンドンの手形割引業者とは異なる)と呼ばれている。1930年代の〈公正取引法〉の施行以後出現したが,組織的に発展するのは戦後である。この小売方法は,電気製品,家具,カメラ,時計といった耐久消費財から衣料のような一般消費財に至る多様なナショナル・ブランド商品(〈ブランド〉の項参照)を,立地条件の劣った地域に簡素な店舗を設け,セルフサービスのみならず裸のままで商品を売るといった大量販売方式の採用によって,メーカーの希望する販売価格よりはるかに安い価格で消費者に提供するというものであった。これは,著名なブランド商品の場合には消費者の信用度が高いため,百貨店や一般の小売店が行っている販売サービスの必要がないことを狙った商法であり,当時の消費者のニーズに受け入れられて発展した。アメリカ的な小売業革新の事例の一つである。しかし今日では,ナショナル・ブランド商品のみならずプライベート・ブランド商品を扱う店もあるし,またかつてのごとく多様な商品を売るのではなく,一定の商品ラインに絞るものも出現している。

 ディスカウント・ハウスの出現は,ナショナル・ブランド商品の大量販売をいっそう促進したばかりでなく,一般商品に激しい競争を強いることによってその価格を低落させるという効果をもった。しかし同時に,一部の業者のなかにはメーカーの希望小売価格を故意に高く表示してディスカウント幅を誇大に宣伝し,信用を失墜するといった例も少なくなかった。今日のアメリカでは小売業態の一つとしてすでに認知されているが,日本に導入されたのは1960年前後であり,カメラ,時計,ゴルフ用品のような特定の商品ラインで発展し,80年代に入ってからはボックスストアといった呼称で呼ばれる一般消費財のディスカウント・ストアも,大手のスーパーなどによって行われている。
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百科事典マイペディア 「ディスカウントストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア

低価格販売を基本戦略とする小売業態の総称。低仕入価格,低マージン,高回転率を特徴としている。最近人気を集めているアウトレット・ストアホールセール・クラブも含まれる。第2次大戦後米国で登場し,のち日本に導入された。耐久消費財などのメーカー・ブランド商品を安価に提供して急成長を遂げたが,値引競争も限界の域に達したため,サービスや品質など価格以外で競争しようという指向が強まってきた。
→関連項目価格破壊

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディスカウントストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア
でぃすかうんとすとあ
discount store

直訳すれば割引店、安売屋をいい、第二次世界大戦後アメリカで普及したディスカウント・ハウスの日本での呼称。耐久消費財や衣料品などの有名商標商品を、メーカーから直接大量安価に仕入れ、経費を節約して現金で安売りする。割引率は、定価ないしメーカー希望小売価格の20ないし30%程度が多いが、ときには40%を超えることもある。安売りの基盤は、(1)大量現金仕入れ、(2)薄利多売、(3)高回転率、(4)現金販売、(5)持帰り制、(6)販売経費の徹底した削減などである。ディスカウント・ストアは、かつては東京秋葉原の電気器具店群が代表的なものであったが、近年では取扱商品が広がり、チェーン店形式のものも多くなっている。

[森本三男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディスカウントストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア
discount store

割引販売を販売戦略の重点におく小売店。デパート並みの品ぞろえを誇る大規模なものから,化粧品,家電製品などに特化した専門店までさまざまな形態がある。計画発注や大量仕入れによる仕入れコストの引下げ,店舗投資の圧縮,顧客に対するサービスを抑えることによって,低価格を実現している。アメリカでは 1930年代から存在し,第2次世界大戦後に発達,75年に製造業者と小売店の価格協定が廃止され急成長した。日本でも 70年代に売上げを伸ばし,流通機構の改善によって多くの分野に低価格販売が広がった。

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ブランド用語集 「ディスカウントストア」の解説

ディスカウントストア

ディスカウントストアとは効率化や大型化、他店舗化などによって低価格を実現した小売店の業態のことをいう。

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世界大百科事典(旧版)内のディスカウントストアの言及

【小売】より

…たとえば最寄店は食料品,医薬品,日用雑貨のような日常生活の必需品の小売機能を担当し,買回り店は装飾品,家具,家電製品のように消費者がその品質や価格をそのたびごとに比較して購入する商品の小売機能を,専門店は貴金属,宝石,特殊な趣味品あるいは一部のスポーツ用品などのように品質の限定された高級品の小売機能を担当している。また店舗の営業形態によっても担当される小売機能は分化されており,百貨店は主として中級品から高級品にいたる幅の広い価格の商品をあらゆる種類にわたって販売するという小売機能を,大型スーパーは中級品を主体とした標準化商品を,ディスカウント・ストアは大量生産された低価格商品の量販という機能を,さらにスーパーマーケットは食料品を主体とした小売機能を,チェーン・ストアは商品部門を限定した各種商品の小売機能をというように,各地域,人々の所得,人口差に合わせた多様な店舗が展開されて,それぞれの小売機能を果たしている。 このような小売機能を補助しているのが,小売業者を除く広義の商的・物的流通機関が担当する流通機能である。…

※「ディスカウントストア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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