デジタル大辞泉
「余波」の意味・読み・例文・類語
なごり【余=波】
《「なみのこり」の音変化》
1 波が打ち寄せたあと、渚のあちこちに残っている海水や海藻など。
「難波潟潮干の―よく見てむ家なる妹が待ち問はむため」〈万・九七六〉
2 強風の吹きやんだあとでもまだその影響が残っている波。なごろ。
「風しも吹けば、―しも立てれば」〈催馬楽・紀の国〉
なごろ【余=波】
《「なごり」の音変化》「なごり(余波)2」に同じ。
「手もたゆく浦つたひしてこぐ舟は沖の―を怖づるなるべし」〈堀河百首〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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よ‐は【余波】
- 〘 名詞 〙
- ① 風が吹いたり船が通ったりしてひとしきり波立ったあとに残った波。また、主な流れの外の流れ。なごり。
- [初出の実例]「外物の独り醒めたるは松澗の色 余波の合力するは錦江の声〈大江以言〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
- [その他の文献]〔書経‐禹貢〕
- ② ある事が過ぎ去ってしまったあとに残る気持。また、別れを惜しむ気持。なごり。
- [初出の実例]「漸催二発心一。今夕已欲レ遂二素懐一。存二年来余波一参二御所一」(出典:吾妻鏡‐建保元年(1213)四月一五日)
- ③ ある事柄が終わったあとも、なおおよぼす影響。現代ではおもに良くないことについていう。余勢。とばしり。なごり。
- [初出の実例]「皇流是遺。余波相伝」(出典:本朝文粋(1060頃)一一・女一宮御著袴翌日宴和歌序〈藤原斉信〉)
- 「邪蘇祭典(くりすます)の前は世人の繁忙なるを以て、自づから其余波(ヨハ)僕が如き隠遁者に及べりと」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録五)
- [その他の文献]〔顔延之‐陶徴士誄序〕
- ④ 残りの命のたとえ。
- [初出の実例]「論二余波於流年一、電謝二於尺一矣」(出典:江都督納言願文集(平安後)六・美濃前司知房願文)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「余波」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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