公然(読み)コウゼン

デジタル大辞泉 「公然」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぜん【公然】

[ト・タル][文][形動タリ]
世間一般に知れ渡っているさま。また、他人に隠さずおおっぴらにするさま。「公然と酒を飲む」「公然たる事実
不特定または多数の人が知ることのできる状態にあるさま。法律上でいう。
[副]隠しだてをせずに、おおっぴらに行動するさま。
陪審に及ばずとて、―この案を決して」〈中村訳・西国立志編
[類語]表向きおおっぴらオープン筒抜けざっくばらん開けっ広げ開けっ放し明け透け単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまずけずけ露骨あらわ赤裸赤裸裸ガラス張り表沙汰フランク歯にきぬ着せぬぽんぽん口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばストレートダイレクトき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切るもろにもろ直接的正面真ん前前方向かい真向かい真向き真っ向真正面真面まおもてじかじか直直じきじき直接ちょくてきめんまとも矢面やおもて差し向かい相対あいたいたいきっぱり断固毅然きぜん不躾ぶしつけ身もふたもない

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精選版 日本国語大辞典 「公然」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぜん【公然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙
  2. 表だったさま。おおやけであるさま。一般に知れわたっているさま。
    1. [初出の実例]「故公然以理名学、而心学性学等名興焉」(出典童子問(1707)中)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐茅屋為秋所破歌〕
  3. 不特定または多数の人が知り得るようなさま。
    1. [初出の実例]「事実を摘示せすと雖も公然人を侮辱したる者は拘留又は科料に処す」(出典:刑法(明治四〇年)(1907)二三一条)

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普及版 字通 「公然」の読み・字形・画数・意味

【公然】こうぜん

おおっぴら。あけすけ。〔、中〕兩浙の人、皆口腹を事とし、營生を爲すを恥づ。故に小民の家、其の費を供すること能はざる、皆其の私を縱(ゆる)す。之れを貼夫(でふう)と謂ひ、然出入して、以て怪と爲さず。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「公然」の解説

公然 こうねん

1669-1730 江戸時代前期-中期の僧。
寛文9年6月生まれ。内大臣花山院定誠(さだのぶ)の猶子(ゆうし)。天台宗。寛永寺執当をへて宝永7年浅草寺貫首となる。享保(きょうほう)4年から本堂などの修復のため十万人講中を組織。また備前(岡山県)金山寺から温座陀羅尼(おんざだらに)の行法を伝承するなど,のちの同寺の基盤をかためた。享保15年11月20日死去。62歳。

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産学連携キーワード辞典 「公然」の解説

公然

「公然」とは、秘密の状態でなくなったことを指す。守秘義務有無によって判断され、知っている人数は「公然」の状態の判断に影響しない。特許の権利化にあたって、新規性の有無の判定に関係する。

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