デジタル大辞泉
「景気」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
けい‐き【景気】
〘名〙
① 物事の様子。ありさま。気配。また、景色。
眺望。
※本朝無題詩(1162‐64頃)五・初冬即事〈
藤原茂明〉「景気蕭条日漸傾。不
レ堪事々遇
レ冬情」
※
平家(13C前)一〇「前に龍の旗たててゐ給ひたりし景気」
② 和歌、連歌、俳諧で、景色や情景が写生的に、しかも知的な興趣をふまえてよみ出されたもの。歌論の景曲体より出たもの。景曲。〔連理秘抄(1349)〕
③ (形動) 物事の勢い。活動の具合。多く、元気のあること。威勢のよいさま。
※浮世草子・
世間子息気質(1715)一「道具の混乱せぬやうに景気
(ケイキ)よう流しませうぞ」
※帽子(1906)〈
国木田独歩〉「
馬車は以前よりも景気
(ケイキ)好く走り」
④ 商売や取引などの状況。また、社会全体の経済活動の状態。特に、好景気をさす場合もある。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「大分賑さ。
霜枯の景気
(ケイキ)ぢゃアございません」
※
将来之日本(1886)〈
徳富蘇峰〉五「我が物産貨物をば其富あるが故に高貴なる価値を以て之を交易し、景気能き市場を以て之に与ふる者なり」
※
咄本・諺臍の
宿替(19C中)
一二「表のけい気がりっぱになひと、どむならんとおもふて」
⑥ 人気。評判。
※安愚楽鍋(1871‐72)〈
仮名垣魯文〉二「せっかくひらけかかった牛肉も伝染病のふうぶんで大きなけい気
(キ)をおとしましたが」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
景気
「景気」とは、「経済状況が好調か不調か」を表現するときに頻繁に使用される経済関連のキーワードです。たとえば経済状況が好調の場合は「好景気」、不調の場合は「不景気」と表現されます。企業活動とは、将来を予測しながら行うものです。たとえば、将来の景気はさらに好調そうだと予測できれば、企業は設備投資や従業員の採用を増やし、生産力・販売力をアップさせ、利益拡大を実現するための布石を着々と打っていくでしょう。一方、今の景気は好調だが将来は下り坂(不景気)になりそうだと判断されれば、企業はリストラなどを行い、スリム化をはかり、収益低下に備えます。もしも、このスリム化の動きが遅ければ企業が無駄を抱え利益を上げることができません。このように景気判断(&予測)は企業活動にとって重要であり、ひいては税収などの点で国にとっても重要な要素ですので、内閣府・日銀、経済産業省などが、景気の先行きを判断するうえでの基礎となるものを発表しています。たとえば以下のようなものです。■資本金1億円以上の企業の設備投資実績や計画、経営者の景気に対する判断・手応えを調査したもの■日本国内各地域の景気状況■雇用や労働時間状況の現状と予測を調査したもの(忙しいと雇用が増え、労働時間が長くなる)
出典 マイナビ2012 -学生向け就職情報サイト-就活用語集(就活大百科 キーワード1000)について 情報
普及版 字通
「景気」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報