頭角を現す(読み)トウカクヲアラワス

デジタル大辞泉 「頭角を現す」の意味・読み・例文・類語

頭角とうかくあらわ・す

韓愈「柳子厚墓誌銘」から》才能技量などが、周囲の人よりも一段とすぐれる。「めきめき―・してきた若手作家」
[補説]「頭角を出す」とは言わない。
[類語]現れる出現する現出する登場する現前する顕現する生ずる現ずるのぞ出来る台頭デビュー誕生登板お目見えのし上がる躍り出る頭をもたげる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「頭角を現す」の解説

頭角を現す

大勢の中で、ひときわ目立ち始めることのたとえ。

[使用例] 彼は以前日雇大工をやっていたので補充兵なかでは作業の面で頭角をあらわして便利がられていたが[野間宏真空地帯|1952]

[由来] 八~九世紀の中国の文人かん文章一節から。亡くなった友人りゅうそうげんが、若いころからすでに大成していて、科挙試験にも合格して才能を見せたことを、「ざんぜんとして頭角をあらわす(山がそびえるようにその頭の先を見せた)」とたとえています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android