independencia

小学館 西和中辞典 第2版の解説

***in・de・pen・den・cia, [in.de.pen.dén.θja/-.sja]

[女] 独立,自立;自主.

conseguir [obtener] la independencia|独立を勝ち取る.

declarar [proclamar] la independencia|独立を宣言する.

luchar por la independencia|独立のために闘う.

Guerra de la Independencia Española|スペイン独立戦争(1808-14年).

con independencia de...|…から独立して;…に関わりなく.

[関連]ラテンアメリカ諸国の独立

背景:スペイン領アメリカでは18世紀後半以降,啓蒙(けいもう)精神が浸透し,自由主義を信奉する criollo たちは北アメリカ独立(1776)やフランス革命(1789)に刺激され,本国中心の統治体制への不満をつのらせていった.独立運動の先駆者 Francisco de Miranda は1806年ベネズエラの独立を企てたが失敗,1808年 Napoleón 軍のスペイン侵入により本国は混乱(反ナポレオン戦争)し,王位が空白(Carlos4世,Fernando7世父子はフランスの Bayonne へ出国)になった際,新大陸はナポレオン新政府を承認せず,Fernando7世を愛国的に支持したが,各地方に評議会 junta (Caracas, Buenos Aires, Bogotá, Santiago de Chile, Quito, 1810;Paraguay, 1811)が結成され,独立への道を歩み出す.
初期の展開:メキシコはすでに1810年 Hidalgo 神父が「ドローレスの叫び」“el grito de Dolores”をあげ,先住民とともに行動を起こし,1811年ベネズエラが独立を宣言する.1812年以降には,戦いは大陸全土に広がり,一進一退の戦局が続く.1812年ベネズエラは王国軍の前に独立を失うが,1813年「解放者」“Libertador” Simón Bolívar は Caracas を奪還,Hidalgo の死(1811)を継いだ Morelos は Chilpancingo 会議でメキシコの独立を宣言,Nueva Granada, Paraguay も独立を宣言する.
国王派の巻返し:1814年ナポレオン軍の撤退後,帰国した Fernando7世は留守中に制定されたカディス憲法(1812)を廃止し,絶対王政への復帰を宣言,新大陸統治体制も再編強化した.この結果,独立運動は劣勢になり,第二次ベネズエラ共和国は崩壊,チリでは O'Higgins,メキシコでは Morelos が敗北した.
独立への道:1816年,Bolívar は再度ベネズエラの独立を回復し,Río de la Plata も独立宣言,San Martín は Chacabuco および Maipú の戦いに勝利を収め,チリが独立(1818),Bolívar は Boyacá の戦いに勝利を収め,Angostura(現 Ciudad Bolívar)会議でコロンビア共和国が誕生する(1819),1820年スペイン本国の政変により派兵が止まり,独立運動に弾みがかかる.同年 San Martín は Guayaquil の独立を宣言,1821年メキシコ,グアテマラ,パナマが独立,Sucre は Pichincha の戦いに勝利し,Quito はコロンビアに合体(1822),1823年中米諸州連合が結成され,1824年 Junín および Ayacucho の戦い(ペルー)で国王軍は敗北し,戦いは,事実上,終了する.1825年ボリビア独立,1828年ウルグアイがブラジル,アルゼンチンから分離独立,1898年キューバ独立.

出典 小学館 西和中辞典 第2版小学館 西和中辞典 第2版について 情報 | 凡例