伊和中辞典 2版の解説
commèdia
[名](女)〔英 comedy〕
1 喜劇
commedie goldoniane|ゴルドーニの喜劇(作品)
~ di carattere|性格喜劇, 人間喜劇
~ triviale|低級な喜劇
~ d'intreccio|筋立ての紛糾した喜劇
~ musicale|〘音〙(せりふと歌の交じった)オペレッタふう軽歌劇, ミュージカル・コメディー
personaggio da ~|おどけた人, 変わり者
~ dell'arte|コンメディア・デッラルテ.
[小]commedietta, commediola;[反]tragedia;→[用語集]
[関連]コンメディア・デッラルテは16世紀中頃イタリアで誕生し, 約2世紀の間ヨーロッパで流行した職業的俳優による即興喜劇. 定型化した筋書き(scenario)や, コミカルな所作(lazzo)を基に, 主に仮面を付けた役者がアドリブやアクロバット的な演技で観客を楽しませた. 男の召使い役の Arlecchino, Brighella, 女の召使い役 Colombina, Corallina, 博士役 Balanzone, 老商人役 Pantalone, 隊長役 Spaventa などが登場する.
2 見せかけ, 偽善的なふるまい, お芝居.
3 喜劇的場面[事件], お笑い
finire in ~|結局はお笑いになってしまう
mettere in ~|お笑い草にする.
4 〘文学〙喜劇, コンメディア(中世の卑俗体と高尚体の中間的な文体をもち, 物語の発端が恐ろしく, 結着が幸せな様式)
“Divina Commedia”|(ダンテの)『神曲』
◆fare [recitare] la commedia|⸨謔⸩お芝居をする.
fare più parti in una commedia|どっちつかずの行動をとる, 内股膏薬(うちまたこうやく)を貼る.
[←ラテン語 cōmoedia←ギリシア語 kō̂mos ‘festino’+ōidē′ ‘canto’)(おそらく「(神ディオニソスを讃える)宴席の歌」が原義)]