《アメリカ思想主潮史》(読み)あめりかしそうしゅちょうし

世界大百科事典(旧版)内の《アメリカ思想主潮史》の言及

【パリントン】より

…ハーバード大学で2年間学んだあと,母校エンポーリア・カレッジ,オクラホマ大学,ワシントン大学で英米文学を講じたが,その長い教師生活において東部とはまったく没交渉であった。根っからの中西部人としてポピュリスト的な姿勢を貫いた彼の主著《アメリカ思想主潮史》3巻(1927‐30)は,〈アメリカ的とみなされるにいたった根本的な概念〉をリベラルでジェファソン主義的な立場から再検討することを目的としている。この大著は,最初の2巻がピュリッツァー賞を受け(第3巻は未完),大胆な方法と結論によって,1930年代の知識人に大きな影響を与え,アメリカ文化理解のためのパラダイムを確立するにいたったが,〈進歩としての歴史〉を信じてやまない彼の現実認識は,40年代以降になって,きびしい批判にさらされている。…

※「《アメリカ思想主潮史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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