《オムー》(読み)おむー

世界大百科事典(旧版)内の《オムー》の言及

【メルビル】より

…また頭脳の所産である科学技術により自然を征服しようとする西欧文明とは異質の,心情の命ずるところに従い自然と親しむ南海の文明の存在を知った。 46年処女作《タイピー》,翌年続編《オムー》を発表,高貴な野蛮人たちの無垢な幸福を,堕落した西欧文明と対比しつつたたえて注目された。次の《マーディ》(1849)は,前2作が体験に基づく奇談だったのと作風を変え,《ガリバー旅行記》を思わせる風刺的・寓意的物語であったが,散漫な構成のため失敗に終わった。…

※「《オムー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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