世界大百科事典(旧版)内の《キリスト教兵士提要》の言及
【エラスムス】より
…その著作は二折判全10巻11分冊に達する。キリスト教古代と異教古代とに深く沈潜した結果,彼が到達したキリスト教的ヒューマニズムは,最初の代表作《キリスト教兵士提要》(1504)に明らかである。すなわち悪と罪という最大の敵に戦いを挑むべき新時代のキリスト者の武器は,〈祈りと聖書〉に尽きるが,しかし聖書の中世的理解にとどまらずその真の精神を悟るには準備段階としてギリシア・ローマ異教古代の詩人・哲人の遺産に〈淫することなく親しむ〉必要がある。…
※「《キリスト教兵士提要》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」