世界大百科事典(旧版)内の《パル・ジョーイ》の言及
【オハラ】より
…しばしばヘミングウェーを思わせるハードボイルド風の文体で,1930年代に《サマラの約束》(1934),《バターフィールド8》(1935),《天国の望み》(1938)などの長編や,《医師の息子》(1935)をはじめとする短編集を次々に発表し,リアリズム作家として読者に迎えられた。ナイトクラブの歌い手を主人公とする《パル・ジョーイ》(1940)はミュージカル化され,映画化されて一般民衆に親しまれた。アメリカ社会の風俗のある面を忠実に記録することを使命と考え,第2次大戦後も多くの作品を発表しつづけたが,リアリズム文学の衰弱した60年代,70年代において評価は低くなった。…
※「《パル・ジョーイ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」