《万歳通天真帖》(読み)ばんざいつうてんしんちょう

世界大百科事典(旧版)内の《万歳通天真帖》の言及

【双鉤塡墨】より

…これらは印刷術や写真術が発達する以前の法書複製法で,最も唐代に盛行し,唐摹本(とうもほん)というのはこれを指す。太宗(李世民)が《蘭亭序》の真本を入手してこの方法で複写させ,諸王や重臣に与えたことや,則天武后の作らせた《万歳通天真帖》などはこの例として有名である。奈良時代,日本に請来され,《東大寺献物帳》に記載のある正倉院現蔵の王羲之《喪乱帖》などはすべてこの方法によったものであるが,真跡とほとんど見分けがつかないほど精巧なことで知られている。…

※「《万歳通天真帖》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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