世界大百科事典(旧版)内の《和蘭字彙》の言及
【桂川甫周】より
…《和蘭薬選》《顕微鏡用法》《海上備要方》等の医薬関係訳書のほか,漂流民大黒屋光太夫らの陳述をまとめた《漂民御覧之記》《北槎聞略(ほくさぶんりやく)》等と,それに関連した《魯西亜志》等の海外事情関係訳書がある。なお,桂川家7代目国興(くにおき)(1826‐81∥文政9‐明治14)も甫周を名乗り,蘭和辞書《和蘭字彙》(1855‐59∥安政2‐6)の刊行で知られる。【宗田 一】。…
【ドゥーフ・ハルマ】より
…稲村三伯によって作成された《ハルマ和解(わげ)》を《江戸ハルマ》と称したのに対して,本書は《道訳ハルマ》とも《長崎ハルマ》とも呼ばれる。のち幕府の医官桂川甫周によって改訂され,《和蘭字彙(オランダじい)》として,前編は1855年(安政2),後編は58年に完成,江戸で出版された。【片桐 一男】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」