世界大百科事典(旧版)内の《形相と質の起源》の言及
【ボイル】より
… 体系的な実験によって認識される物質とその変化の多様性を説明するため,ボイルはP.ガッサンディの原子論やデカルトの粒子論をとり入れて独自の粒子哲学をつくり上げた。それは《形相と質の起源》(1666)において全面的に展開される。すなわち,物質の諸性質はスコラ派の実体的形相や質の実在によってではなく,物質を構成する粒子の組織と運動によってのみ合理的に理解できること,そして化学変化は階層的な構造をもつ物質粒子の組替えによって説明されることが主張された。…
※「《形相と質の起源》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」